2021 年 11 月 4 日公開
【メディア掲載】指揮官との“再会”で成長を遂げたヴェルディ育ちのアタッカー
今回、ゲキサカさんに当所属選手2年堀野辺空が記事に取り上げていただいておりましたのでご紹介させていただきます。
以下、ゲキサカさん記事引用しております。
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画像:ゲキサカ ©Masashi TSUCHIYA
上手くて、走れる。
指揮官も名指しで成長を口にするテクニシャンは、攻守に高い貢献度を1試合通じて披露できるハードワーカーでもある。
「自分は結構体力があるので、最後に相手の足が止まってきた時に、自分の持ち味のドリブルで突っかけたりと、足元の技術と走力でチームに貢献できたらなと思います」。
北越高の右サイドを縦横無尽に駆けるアタッカー。
MF堀野辺空(2年=東京ヴェルディジュニアユース出身)のチームにおける存在感が、日に日に高まっている。
「流れを崩さないように、基本はパスを考えながら、どこか相手が嫌なタイミングで自分がタメを作ったり、仕掛けたりできたらいいなと思っています」。
前半から堀野辺は右サイドで時間を作る。
パスワークに加わったかと思えば、自らドリブルで勝負するシーンも。
20分には右SB鈴木洸聖(3年)のパスを受けると、巧みなループシュートにトライ。
ここは相手GKのファインセーブに阻まれたものの、惜しいチャンスを作り出す。
後半も、足が落ちない。
13分には優しいパスでMF五十嵐暉(3年)を走らせ、FW高橋航輝(1年)が右ポストにぶつけた決定機を演出すると、以降も鈴木、五十嵐とのトライアングルで連携を築き、右サイドから鋭いクロスを上げ続ける。
セットプレーから先制したものの、終盤には逆にセットプレーから失点したが、堀野辺は冷静に思考を巡らせていた。
「先制したのは良かったのに、そこから全体的にダレてしまったことで、『失点しそうだな』という感じはしたんですけど、失点した後にも焦らずできたので良かったと思います。自分たちも去年の秋地区の大会で負けてから、ずっと『チャレンジャー精神でやろう』と思っていたんですけど、ちょっと飲まれてしまったかなとも思います」。
追い付かれたことで、改めて自分たちの立ち位置と、サッカーを楽しむ心を取り戻す。
延長後半7分。堀野辺に千載一遇の決定機が訪れる。
途中出場のDF布川楽生(3年)が右クロスを上げると、こちらも後半からピッチに入ったFW林叶磨(2年)が残したボールを堀野辺は巧みにコントロール。
マーカーを華麗に外して打ち込んだシュートは、しかし相手GKのファインセーブに阻まれてしまう。
「あれは決めたかったです。ナイスキーパーということで(笑)」。
飄々とした話し方にも個性が滲む。
もつれ込んだPK戦では、3人目のキッカーとして登場。
左上の凄まじいコースに、豪快なシュートを叩き込む。
同級生のGK内田智也(2年)もきっちり相手の1人目をストップして、白熱の好勝負を制した北越。
その中でも「堀野辺空はかなりこのトーナメントで伸びてきているんじゃないかなと。非常に良いプレーヤーなので、自信を付けているんじゃないかなと思いますね」と荒瀬陽介監督も評価を口にした11番は、チームの勝利にきっちりと貢献してみせた。
神奈川県出身の堀野辺が、この学校を選んだのは指揮官の影響が大きいという。
「小学生の頃に荒瀬監督にスクールで教えてもらっていたんですけど、北越が青森山田にインターハイで勝ったじゃないですか。それで気になって調べていたら、監督がちょうど荒瀬監督だったので、『ここに行きたいな』と思って連絡して、獲ってもらいました。監督は良い人だなあというのと、サッカーが上手かったので、『この人のところに行ったらもっと上手くなれるかな』と思ったんです」。
荒瀬監督との“再会”が、自分をひと回り大きくしてくれたことも十分に実感している。
中学時代は東京ヴェルディジュニアユースでプレー。
ユースへの昇格を見送られ、新潟へとやってきているだけに、選手権で活躍して、自分の力を証明したい想いはもちろん小さくない。
「ユースには上がれなくて、高校サッカーで頑張るしかないなと思って、北越に来ました。プロになるならJユースの方が早いと思うんですけど、高校サッカーに来たからには選手権に出ないといろいろな人に見てもらえないですし、憧れていた舞台なので、絶対全国に行きたいです」。
関東凱旋の機会はすぐそこまで迫っている。
軽やかに、しなやかに、力強く。一見クールな堀野辺の秘めた情熱が解き放たれた時、北越の右サイドはピッチのどのエリアよりも、逞しく輝く。
(取材・文 土屋雅史様)
2021 年 11 月 4 日公開
【メディア掲載】冷静と情熱の守護神が相手の“目”を見てPKストップ!
今回、ゲキサカさんに当所属選手2年内田智也が記事に取り上げていただいておりましたのでご紹介させていただきます。
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画像:ゲキサカ ©Masashi TSUCHIYA
自信もあった。
キッカーを見据える。
注視するポイントも、もちろん決めていた。
「相手の“目”を見て、最初から結構チラチラそのコースの方を見ていて、最初は『フェイクかな』というのはあったんですけど、最後もチラッと一瞬見たので、そこで決めました」。左だ!
3秒後。
渾身のガッツポーズを繰り出す。
北越高の守護神。GK内田智也(2年=FC Fujisawa出身)の冷静と情熱が、チームの決勝進出を力強く手繰り寄せた。
試合前からあることに気付いていた。
「相手の1年生GKの子が神奈川県の子で、自分も神奈川出身ということで、負けられないかなというのがあったんです」。
準決勝で対峙した上越高のGK伊海央祐(1年)は、横浜市に居を構えるエフスタジオ出身。
少し親近感を覚えつつも、1つ下の“後輩”への対抗心が頭をもたげる。
決勝進出の権利を争うPK戦。
真剣勝負に臨む直前。
内田は伊海に笑顔で話しかける。「あそこで初めて話したんですけど、『オレも神奈川県だよ』と話して、自分が所属していたチームを言って、『ああ、そこですか』『頑張ろうな』みたいなコミュニケーションを取りました」。
孤独なゴールキーパー同士。
束の間の交流を経て、スイッチを入れ直す。
見せ場はいきなりやってきた。
先攻の北越1人目は、キャプテンのMF五十嵐暉(3年)がきっちり成功。
内田は自分の仕事場へ向かう。
頭はクールに。昨日の“アドバイス”を思い出す。
「前日にPK練習があって、そこでキーパーコーチの中島(悠)さんに『相手の目を見て飛べ』と言われたんです」。
キッカーの“目”を見る。
何度も見る。
「最初に自分は右に思い切り飛ぶつもりだったんですけど、相手の目を見たら自分が飛んだ左の方向に向いていたので、もう『そっちに思い切り飛ぼう』と決めました」。
確かな感触のあった右手を、そのまま高々と突き上げる。
練習を重ねてきた仲間のPKには、絶対的な信頼を置いていた。
「PKのキックの練習をずっと続けてきて、自分はそんなにPKは変わっていないんですけど(笑)、キッカーの方が上手くなっているというのはありますね。もう『勝った』と思いました」。
結果的に5人全員が成功。
勝利の瞬間。
チームメイトは一目散に、勝利の立役者となった守護神へと駆け寄った。
憧れている“先輩”がいる。
昨年まで北越のゴールを守っていた、2つ年上の平山颯太(現・神奈川大)だ。
「ゴール前に立つ姿が、本当に壁のような感じでしたし、なおかつ冷静でしっかりみんなをまとめ上げているところが印象に残っています」。
ちょうど1年前。
PK戦で敗れた平山の姿が忘れられなかった。
「あの時は平山さんでも1本も止められなかったので、この準決勝でPK戦が来たら『自分が絶対止めてやろう』とは思っていました」。
憧れの先輩も超えられなかったこのステージをクリアし、ほんの少しだけ、その存在に近付けた気がした。
本格的にゴールキーパーに専念するようになったのは、中学生からだという。
「しっかり基礎から教わったのは中学生からです。小学生の時は全部フィールドに混じって練習して、試合の時だけキーパーをやる感じでした。でも、足元には自信がないので、正直今の自分の課題です(笑)」。
中学時代に基礎を叩き込んでくれた“恩師”が、内田にとっては平山同様に目指すべきモデルになっている。
「宮治繁生さんというキーパーコーチの方は、オーラとか立ち姿とかが“ザ・キーパー”という感じで、基礎とかもすべて完璧で、キックも本当に上手くて、すべてに関して尊敬できるキーパーコーチでしたし、凄く憧れていて、意識しています」。
全国まで、残るはあと1試合。
先輩に、恩師に、最高の報告をするためにも、守護神の躍動は不可欠だ。
「決勝はまず勝ちにこだわって戦いたいですし、失点はゼロに抑えて、自分がチームを勝たせたいと思います」。
スーパーシュートでも、PKでも、何でも来ればいい。
オレが全部止めてやる。ビッグスワンの綺麗な芝生が、自信に満ちあふれた内田の登場を待っている。
(取材・文 土屋雅史様)
画像:ゲキサカ ©Masashi TSUCHIYA
2021 年 11 月 4 日公開
【メディア掲載】上越を振り切ってファイナル進出!
「よし!やっと来た!」。苦しい1年を過ごしてきた北越が“自信のPK戦”で勝利
今回、ゲキサカさんに全国高校サッカー選手権新潟大会準決勝北越高校を記事に取り上げていただいておりましたのでご紹介させていただきます。
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画像:ゲキサカ ©Masashi TSUCHIYA
後半終盤に追い付かれた。
押し込み続けた延長も勝ち越し点を奪えなかった。
傍から見れば“もつれ込んでしまった”PK戦。
だが、彼らはむしろこのシチュエーションをポジティブに捉えていた。
「去年の選手権の準決勝で帝京長岡にPK戦で負けたことが凄く大きくて、実はこの1年間でPKは結構練習してきていたんです。今まで僕はあまりPKの練習は好きじゃなかったのでやっていなかったんですけど、去年のことがあって、『やっぱりこれって年間通してやっていないとダメだよね』ということで続けてやってきたので、彼らもPK戦になって『よし!やっと来た!練習してきたことが出せるぞ!』ぐらいの雰囲気でした」(北越高・荒瀬陽介監督)
1年越しのPK戦勝利。
31日、第100回全国高校サッカー選手権新潟県予選準決勝、創部6年目で初のベスト4に意気上がる上越高と、12年ぶりの全国を狙う北越高が激突した一戦は、後半15分に北越がCKからDF高橋泰輝(1年)のヘディングで先制すると、上越は33分にこちらもCKの流れでMF家塚成輝(3年)が同点弾。最後はPK戦を5-3で制した北越が、ファイナルへの挑戦権を獲得している。
立ち上がりから押し気味にゲームを進めたのは北越。
前半14分にはFW小林謙心(2年)がミドルレンジからチーム初の枠内シュート。
ここは上越GK伊海央祐(1年)が何とか凌いだものの、1つチャンスを生み出すと、20分にも右SB鈴木洸聖(3年)のパスを受けたMF堀野辺空(2年)が鋭いクロス。
ここも飛び出した伊海が何とか掻き出したが、まずは積極的に相手ゴールへ迫る。
北越は「あのへんの関係性はやっぱり良いですね。サイドで選手がもう1枚絡んできてとかは、ここ最近は凄く良いと思います」と指揮官も言及した右サイドのアタックが充実。
堀野辺と鈴木の連携に、キャプテンマークを巻く右ボランチのMF五十嵐暉(3年)を交えたチャンスメイクが冴える中で、33分にはMF稲葉悠(3年)の積極的なフィニッシュから奪った左CKを五十嵐が蹴り込むと、MF田中亮(3年)が合わせたヘディングは枠を越えたが、続く攻勢の時間。
一方の上越は「やれることをしっかり整理して、落とし込んできたチーム」(藤川祐司監督)。
DF田中皓稀(2年)とDF斉藤聖(2年)のCBコンビを中心に、まずは守備の意識を整えながら、素早いアタックに活路。
37分には左右両足でプレースキックを蹴っていたMF望月洸聖(1年)が、ここは右足でミドルを狙うと、上越のGK内田智也(2年)が何とかセーブ。
1つチャンスを作り出し、最初の40分間を終える。
後半も北越が攻める。
12分。鈴木のクロスから、FW吉田勝己(3年)が放ったシュートは上越のMF杉本大空(3年)が懸命に身体でブロック。
13分は決定機。
右サイドで鈴木、堀野辺と繋いだボールを、五十嵐が折り返すと、FW高橋航輝(1年)のフィニッシュは右ポスト直撃。じわじわとゴールへ迫ると、均衡が破れたのは15分。
右サイドで獲得したCK。
五十嵐がアウトスイングで入れたボールに、高橋泰輝がドンピシャで叩いたヘディングは、バウンドしながらゴールネットへ到達する。
「1年生に見えないですね。彼もヘディングは強くて、『たぶん獲ってくれるだろうな』という気はしていたので、やってくれました」という指揮官の期待に応える、1年生センターバックの先制弾。北越がリードを奪う
「だいぶ押し込まれていた時に獲られてしまったので、雰囲気の悪い感じはあったんですけど、時間は十分ありましたし、『何も下を向く必要はないな』という感じでした」。キャプテンのMF宮本昂成(3年)が振り返ったように、上越は焦らなかった。もともと劣勢の展開は織り込み済み。耐えて、耐えて、一刺しを狙う。
33分。上越が得た左CK。望月のキックに、ニアへ突っ込んだ杉本のヘディングは内田がファインセーブで弾き出すも、こぼれに詰めた家塚のシュートが力強くゴールネットを揺らす。「良く追い付いたと思います。本当に胸が熱くなりましたし、見ていて誇らしかったですね」(藤川監督)。1-1。上越がこの試合最初の決定機で追い付いてみせた。
延長も北越が攻め、上越が守る。
上越が凌ぎ、北越は切り崩せない。
20分間で得点は生まれず、決勝進出の行方はPK戦へと委ねられる。
1年前。この日と同じ選手権予選準決勝。
北越は帝京長岡高に、PK戦の末に涙を呑んだ。
もうあんな想いはしたくない。
荒瀬監督は自身の信念を曲げてまで、日常の練習にPKを組み込み、勝利への執念を植え付けてきた。
五十嵐。小林。堀野辺。吉田。4人目まで全員が完璧なキックを成功させる。
守護神も魅せる。
上越1人目のキックを、内田は力強く弾き出す。
「最初に自分は右に思い切り飛ぶつもりだったんですけど、相手の目を見たら自分が飛んだ左の方向に向いていたので、もう『そっちに思い切り飛ぼう』と決めました」。
積み上げてきた練習の成果を、大一番で発揮する。
北越の5人目。
決めれば勝利のキッカーは途中出場のDF布川楽生(3年)。
「途中出場が多いんですけど、よく決勝ゴールを決めたりしていて、何か持っている選手なので、『大丈夫だな』と思って5人目に決めました」(荒瀬監督)。
布川のキックは右。GKは左。
1年間の執念、結実。
北越が粘り強く戦った上越の挑戦をPK戦で退け、3年ぶりとなるファイナルへと勝ち上がった。
去年の秋からの1年は、北越にとって苦しい時間だった。
「ちょうど1年前に秋の地区大会で負けて、シードを落として、そこから春地区大会、県総体とすべてシードなしで戦って、順番に負けてきたので、やっぱり『ここで最後に頑張らないといけないよ』というところで、チームが1つになった雰囲気があって、夏休み明けのリーグ戦ぐらいから調子が凄く上向きになってきたんです。選手たちが良く気持ちを切り替えて、『ここで終わらないんだ』と思ってやってくれたのがこの結果、こういう勝利に繋がっているんじゃないかなと思います」(荒瀬監督)。
とりわけ3年生の一体感が、このグループを牽引してきた。
Bチームの選手も含めて、練習から盛り上げる声を出し、学年でのミーティングも重ねながら、それぞれが自分にできることを考え、チームのために日々を過ごしてきた。
「技術は他のチームに比べたら低いかもしれないですけど、仲が良いのでコミュニケーションは多く取れるチームだと思います」。
以前に五十嵐が話していた言葉を思い出す。
スタンドも含めたポジティブな空気が、この日の勝利に繋がっていたことは間違いない。
「本当に今までトーナメントで勝ってきていないチームでしたけど、PKだろうと何だろうと、やっぱり勝てたということが彼らの自信に繋がってきていると思いますし、そこの自信は付けてきてくれているので、次もしっかりやってくれるんじゃないかなという気がします」(荒瀬監督)。
この4年間の選手権予選。
北越はすべて帝京長岡に敗退を突き付けられている。
5度目の正直へ。
苦しみ、もがき、それでも前に進んできた今の北越は、きっと自分たちが思っている以上に、強い。
(取材・文 土屋雅史様)
2021 年 11 月 4 日公開
【メディア掲載】北越がPK戦を制し決勝へ進出
今回、TeNYテレビ新潟さんに全国高校サッカー選手権新潟大会準決勝の模様を取り上げていただいておりましたのでご紹介させていただきます。
以下、TeNYテレビ新潟さん記事引用しております。
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意地とプライドがぶつかり合う全国高校サッカー選手権。3日、新潟県大会の準決勝2試合が行われ、北越と帝京長岡が決勝へコマを進めました。
創部6年目で初めて準決勝に進んだ上越と、3年ぶりの決勝を目指す北越の一戦。試合が動いたのは後半15分、北越のコーナーキックでした。高橋が高い打点で合わせて先制します。
一方の上越も後半33分、こちらもコーナーキックから最後は家塚が押し込んで同点に追いつきます。
延長戦でも決着がつかず試合はPK戦へ。
上越の1人目は北越のキーパー・内田が見事なセーブ。その北越はキッカー5人全員が決め、3年ぶりに決勝戦へコマを進めました。
<北越・GK内田智也選手>
「自分がPKは止めてやろうという気持ちで、止めて勝ててよかったです」
<北越・五十嵐暉主将>
「しばらく全国大会に出ていないですけど、自分たちが優勝して優勝した北越高校といわれるように頑張りたいと思います」
北越と帝京長岡の決勝戦は7日(日)午後0時10分からテレビ新潟で生中継します。
また、決勝戦は一般観戦が予定されております。
詳細に関しては
こちらから>>> ご確認の上、当日はマスクの着用・個人情報提供のお願いなど観戦ルールを厳守の上、観戦いただければと存じます。
OB・OGの皆様、将来北越高校でサッカーをしたい小中学生の皆様、ビッグスワンを真っ赤に染めましょう!!
応援宜しくお願い致します。
2021 年 10 月 29 日公開
【メディア掲載】ユース取材ライター陣が推薦する選手権予選注目の11傑vol.3
今回、ゲキサカさんに当所属選手2年小林謙心が記事に取り上げていただいておりましたのでご紹介させていただきます。
以下、ゲキサカさん記事引用しております。
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画像:ゲキサカ ©Masashi TSUCHIYA
第100回全国高校サッカー選手権の都道府県予選は、各地で熱戦が繰り広げられている。
ゲキサカでは「選手権予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣にインターハイ注目の11選手を紹介してもらいます。
第3回は“ユース教授”ことサッカージャーナリストの安藤隆人氏による11人です。
安藤隆人氏「今年もこの季節がやってきました。100回の節目を迎える全国高校サッカー選手権大会。早くも北海道と秋田の代表校が決まるなど、これから全国各地で勝ち名乗りを上げるチームが出てくる中、今回はインターハイ予選で敗れたチームを中心に11人というオーダーを受けました。夏の舞台を逃し、冬の舞台にかけるタレントたちを今回もフォーメーションに当て込んで選んでみました」
安藤氏推薦の11名による布陣図
以下、安藤氏が推薦する11名
GK瀬崎一翔(清水桜が丘高3年)
非常にポジショニングがよく、空中での姿勢が綺麗なGK。和倉ユースで見たときは身体能力の高さと、ジャンプからキャッチングまでのしなやかさに目を奪われた。上背はないが、守備範囲の広さで後ろを安定させる守護神だ。
DF松村晟怜(帝京長岡高3年)
本来はCBだが、精度の高い左足のキックと視野の広さを生かして左サイドバックとしてビルドアップにも関わってもらいたい。キックエリアが広く、スペースを見つける能力の高さは高校年代でも抜けており、十分にこのポジションでも機能するだろう。
DFチェイス・アンリ(尚志高3年)
守備の要はもうこの男しかいないだろう。どうしても必要な存在だったので、インハイ出場チームの中から唯一選んだ。空中戦、1対1、カバーリングに優れるだけではなく、ビルドアップにも関われる万能型CBは、U-22日本代表でもその実力を見せつけている。ユース年代最注目のCBを選ばない理由はない。
DF小林士恩(山梨学院高3年)
精度の高く、かつ種類豊富なキックが魅力のCB。ライナーで逆サイドに届くキックの軌道は美しく、ポテンシャルは非常に高い。187cmというサイズも非常に魅力的で、今後の成長に期待をしたくなるタレントだ。
DF酒井愛輝(日体大柏高3年)
選手権予選では流通経済大柏に1-2で負けてしまったが、右サイドバックからウィングバックをこなす彼はどうしても選出したかった。攻め上がりのタイミング、パスやクロスを入れるタイミングが絶妙で、右サイドから攻守において存在感を放つ彼はかつてレイソルで活躍し、昨年まで日体大柏の監督だった酒井直樹氏(現柏U-18監督)を父に持つ。
MF鈴木淳之介(帝京大可児高3年)
アンカーにはボールを運べて、守備もうまい鈴木を配置。後ろの位置から前に運んでいくタイミング、コース、パスの選択の質が非常に高く、攻撃の起点にもなる。今年に入ってさらにダイナミックな仕掛けが見られるようになり、より前への推進力を持つ選手に成長をしている。
MF小林謙心(北越高2年)
ボールコントロールに優れ、アタッキングサードでのアイデアが豊富なチャンスメーカー。ターンスピードも魅力的で、両足どちらも苦なく蹴れることから、ターンして前を向いてからのバリエーションが豊富。1トップの木原との相性も抜群と見て選出をした。
MF郡司璃来(市立船橋高1年)
とにかくボールが収まることが彼の魅力だ。プレッシャーが厳しい局面でもうまく体を使いながら、ボールを収めて鋭いターンと正確なボールコントロールで前を向いて仕掛ける。パスでいなすこともあれば、強引に相手を引きずりながら進んでいくこともでき、シャドーの位置で輝くタレントではないかと選出をした。
MF永長鷹虎(興國高3年)
川崎フロンターレ入りが内定している強烈なウィンガー。一瞬のスピードと駆け引きで相手を凌駕すると、相手の懐に潜り込み、さらに切り裂いていくようなカットインでゴールを襲う。縦への突破の精度も高く、左足から繰り出させるキックの精度、強度ともにずば抜けたものを持っている。
MF寶船月斗(桐生一高3年)
彼の前への推進力は凄まじいものがある。ギアを上げてぐんと加速をし、トップスピードの中で正確なクロスや強烈なミドルシュートを繰り出すこともできるし、ストップ&ダッシュで緩急をつけながら突破することもできる。永長との両ウィングはかなり強烈な個性となる。
FW木原励(京都橘高3年)
センターフォワードを任せるのは浦和レッズ内定の木原だ。裏への抜け出しのタイミングとスピードはずば抜けており、動きながらのボールコントロールが最大の魅力だ。昨年からポストプレーにも磨きがかかり、万能型ストライカーとしてさらなるステップアップを遂げている。
(取材・文 安藤隆人様)
執筆者紹介:安藤隆人
日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』『壁を越えろ 走り続ける才能たち』(いずれも実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)。共同制作として、『15歳 サッカーで生きると誓った日』(梅崎司)、『そして歩き出す』(早川史哉)、『ムサシと武蔵』(鈴木武蔵)
2021 年 10 月 26 日公開
【メディア掲載】北越が新潟明訓破り8強 -日刊スポーツ-
10/24第100回全国高校サッカー選手権新潟大会4回戦を新潟明訓高校と対戦し、1-0で勝利することができました。応援ありがとうございます。
今回、試合内容や当所属選手2年堀野辺空のインタビューなど日刊スポーツさんに北越高校サッカー部が記事に取り上げていただいておりましたのでご紹介させていただきます。
以下、日刊スポーツさん記事引用しております。
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無心でシュートを蹴った。
0-0の延長前半9分、堀野辺は右サイドをえぐったDF鈴木洸聖(3年)の隣を並走しながら息を沈めた。
「(ボールが)来るとは思わなかったが、いい位置に入れた」。
鈴木のドリブルがゴールエリア内で流れたところを右足でズドン。
豪快な一撃をネット正面上に突き刺し、雄たけびを上げた。
「たぶん、今年の公式戦初得点。何も覚えてない」と久しぶりの感覚を喜んだ。
堀野辺は先発フル出場した。
足元の技術と豊富な運動量を武器に両サイドから攻撃を仕掛けた。
神奈川県出身で小学生時代に通ったサッカースクールで指導を受けた荒瀬陽介監督(32)が北越監督に就任したこともあった。
「インターハイ(19年=3回戦)で北越が青森山田に勝った記事を見て(進学を)決めた。ここで結果を出す」と全国選手権に懸ける気持ちは強い。
画像:日刊スポーツ
強豪校対決は意地がぶつかり合った。
縦に速いサッカーを展開する新潟明訓に対し、北越はサイド攻撃や最終ラインからのロングボールで揺さぶった。
5月のプリンスリーグ北信越(第5節)で0-1で敗れた相手に対し、最後まで攻め続けての勝利。
荒瀬監督は「ここがヤマ場だと思っていた。ただ、何も成し遂げていない。次が大事。いい準備をしたい」。
決勝点を挙げた堀野辺も思いは同じ。
「ここは通過点。東京V(ジュニアユース)の同級生、帝京長岡の桑原航太を決勝で倒すため絶対に勝ち上がりたい」と目をギラつかせた。
(取材・文 小林忠様)
準々決勝は開志国際高校との対戦を予定しております。
残念ながら、新潟県サッカー協会からの要請により「1回戦~準々決勝は無観客での開催」となっております。
ご理解の程、宜しくお願い致します。
準決勝については、一般の方の観戦は出来ませんが保護者及び学校職員150名以内の観戦出来るよう準備して頂いております。
また決勝に関しては一般の方からも観戦いただけるよう準備を進めていただいています。近日、発表がある予定です。
しっかりと勝ち進み北越サッカーを観戦していただけるよう頑張りますので、引き続き応援よろしくお願い致します。
4回戦の試合の様子をギャラリーページに追加していますので、選手の雄姿をご覧ください。
ギャラリーページはこちら>>>
2021 年 9 月 29 日公開
【メディア掲載】このチームで、全国へ。北越MF五十嵐暉は新潟内定の“元チームメイト”に負けない活躍を
キャプテンとして何よりも大事にしてきたのはチームの雰囲気
今回、ゲキサカさんに当所属選手3年五十嵐暉が記事に取り上げていただいておりましたのでご紹介させていただきます。
以下、ゲキサカさん記事引用しております。
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学年の垣根を超えて、みんなでいろいろなことを言い合えるように腐心してきた。
「よく1年生、2年生が主体と言われるんですけど、3年生がセンターバック、ボランチと中心にいますし、いろいろな学年がいることによって、全体的によく話していますね。技術は他のチームに比べたら低いかもしれないですけど、仲が良いので、そういうところでコミュニケーションは多く取れるチームだと思います」。
12年ぶりにとなる選手権予選の新潟制覇を真剣に狙うチームリーダー。
北越高(新潟)のキャプテン、MF五十嵐暉(3年=F.THREE出身)はこのチームで結果を出すことに強くこだわっている。
残留争いという意味でも負けられない一戦。
アルビレックス新潟U-18(新潟)とのゲームは、先に北越が流れを掴む。
ただ、「前半の途中からは全体的に前に行くというところが共有できて、戦い方もハマり始めて、チャンスもあったんですけど。それを決め切れなかったのが課題ですね」と五十嵐が振り返ったように、何度か迎えたチャンスもゴールを奪うまでには至らない。結果はスコアレスドロー。勝ち切ることはできなかった。
五十嵐は前半に2度の好機を演出している。
1度目は12分。
自ら蹴ったセットプレーの流れから、戻ってきたボールを拾い、再びクロスを上げる。
「練習でも結構良くあるパターンでやっていて、いつも通り抜いてクロスという形でした」。2度目は前半24分。右サイドで得たCKを狙い通りの位置に落とす。「昨日のセットプレーの練習でもFKを決めて、結構良い感触がありましたね」。
どちらも1年生のCB高橋泰輝にドンピシャで合ったものの、どちらも得点には繋がらず。
「昨日の練習では泰輝も決めてくれていたんですけど、今日は決めてくれなくて(笑)。でも、今日は自分のキックも調子が良かったです」と笑わせたが、確かに右足のキック精度は光っていた。
今年の3年生は試合に出るという意味で、ここまでやや苦しい時間を過ごしてきた代だという。
だが、高校サッカーの終わりが見えてきた最近は、学年でのミーティングも行いながら、ポジティブな空気を作り出している。
「『3年生が主体になって、もっと練習から声を出してやっていこう』と話したことで、それからみんな自分たちで率先してやるようになっていきましたし、Bチームにも3年生は参加している中で、Bチームの底上げもAチームにとっては必要だと思うので、『Bチームからもっと盛り上げてくれ』とも話しながら、そういう部分をみんなでやってきました」。
五十嵐がその効果に言及する。26人の3年生がそれぞれの役割に、それぞれの場所で向き合いながら、最後の選手権という大舞台へと足を踏み入れていく。
自身で語る特徴は「両足が蹴れて、展開力と運動量はあるんですけど、点が獲れないです(笑)」。
参考にしている選手に田中碧、脇坂泰斗、守田英正の3人を挙げたことからもわかるように、あるチームのファンだという。
「フロンターレの中盤のプレーが自分の目指しているプレーなので、それを参考にしています。フロンターレの試合は全部見ています!」。
北越も志向しているのはボールを主体的に動かすスタイル。
国内最高峰のチームを仰ぎ見つつ、イメージを膨らませている。
中学生時代に所属していたF.THREEのチームメイトであり、新潟への入団が内定した佐賀東高のMF吉田陣平(3年)からは、大きな刺激を受けている。
「自分はF.THREEの1期生で、1,2年生の時に県大会で2連覇して、3年生は2位だったんですけど、同じチームに佐賀東に行った吉田陣平がいて、仲も良かったです。向こうはプロになったので、負けたくないですね。自分は大学に行くんですけど、『自分もプロに行くから待っていてくれ』と言いました」。
そのためにも、残された北越での数か月を最高の時間にする準備は整っている。
「選手権は高校最後の大会なので、全国大会に出て注目されたいですし、そこに行くための予選でも全試合で80分間フルに絡んで、得点とアシストと守備でチームに貢献できるようにしたいと思います」。
このチームで、全国へ。
強い想いを携えたキャプテンのリーダーシップと躍動が、北越にとって12年ぶりの晴れ舞台へ辿り着くためには必要不可欠だ。
(取材・文 土屋雅史様)
2021 年 9 月 28 日公開
【メディア掲載】3年生のまとまり。指揮官の謙虚な自信。
今回、ゲキサカさんに訪越高校サッカー部を記事に取り上げていただいておりましたのでご紹介させていただきます。
以下、ゲキサカさん記事引用しております。
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プリンスリーグ北信越へ3チームも送り込んでいる上に、インターハイ予選の4強には県リーグ所属のチームが2つも勝ち上がるなど、群雄割拠の様相を呈してきている新潟県の高校サッカー界。
その中で12年ぶりの冬の全国出場を虎視眈々と狙っているのが北越高(新潟)だ。
この日のプリンスリーグ北信越第16節、アルビレックス新潟U-18(新潟)戦は実に2か月ぶりの公式戦。
その上、県内の部活動休止要請に伴い、先週まで2週間近くサッカー部としての活動ができない状況を経験しながら迎えた一戦でもあったため、「コンディション的には難しいと思っていたんですけど、『もうやるしかないよ』という話をして臨みました」と荒瀬陽介監督。
ある程度体力に余裕のある前半に、勝負を懸けた戦い方を選択する。
狙いは奏功した。
「『積極的に前掛かりに行って、点を獲りに行こう』という話をして、前からどんどん追って行かせたんですけど、凄く守備のところで頑張って、なおかつそこから攻撃に転じて、というところができていました」(荒瀬監督)。前半7分にFW小林謙心(2年)の落としから、MF稲葉悠(3年)のミドルは枠の上へ外れたが、いい形でフィニッシュを取り切ると、12分と24分にはともにキャプテンのMF五十嵐暉(3年)の右足から、CB高橋泰輝(1年)が惜しいヘディングを。35分にも右SB鈴木洸聖(3年)のフィードをFW高橋航輝(1年)が粘って残し、MF磯野辺空(2年)のシュートは相手GKの好守に阻まれたものの、前半は明らかに北越がペースを握っていた。
だが、後半は流れが一変する。
「チャンスが作れていただけに前半のパフォーマンスはいいなと思っていたんですけど、ただ、『持たないだろうな』とは正直思っていたので(笑)、早めに1点欲しかったですね」という指揮官の言葉通り、時間を追うごとに運動量の低下は否めず、足を攣らせる選手が続出。
交代カードも慎重に切りながら、終盤には決定機も迎えたが、結果はスコアレスドロー。
「前半の途中からは全体的に前に行くというところが共有できて、戦い方もハマり始めて、チャンスもあったんですけど。それを決め切れなかったのが課題ですね」と五十嵐も悔しそうな表情を浮かべていた。
この日のスタメンを見ると、3年生が6人で1,2年生が5人という構成。
「よく1年生、2年生が主体と言われるんです」と五十嵐が話し、「今年の3年生はあまり試合に絡めないだろうなと思っていた代なんです」と荒瀬監督も言及した中で、その3年生たちがチームに大きな“推進力”をもたらし始めているという。
「ここに来て3年生が最後というところで、全体的に上がってきているんですよね。たぶん彼らも『今年の代は厳しいな』と自分たちでも思っていたはずですけど、真面目で頑張れる子が多いので、そういう意味では後輩に良い影響を与えているんじゃないかなと思います」(荒瀬監督)。この状況を作り出したのは、もちろん3年生たちが自覚的にサッカーへの取り組みへアクセルを踏み込んだからだ。五十嵐は“同級生”の変化をこう語っている。
「3年生は最後の年ですし、『自分たちがチームを引っ張っていこう』と話しています。3年生全体で集まって、自分が中心になってミーティングをしたんですけど、『3年生が主体になって、もっと練習から声を出してやっていこう』と話したことで、それからみんな自分たちから率先してやるようになっていきましたし、Bチームにも3年生は参加している中で、Bチームの底上げもAチームにとっては必要だと思うので、『Bチームからもっと盛り上げてくれ』とも話しながら、そういう部分をみんなでやってきました」。ポジティブな効果は確実に現れている。
昨年の選手権予選では、全国4強まで駆け上がった帝京長岡高と準決勝で対峙し、惜しくもPK戦で敗れながらも十分なインパクトを残したものの、新チームで臨んだ秋の地区大会ではまさかの初戦敗退。それが響く格好で以降の大会もシードが取れず、間近に迫っている今回の選手権予選も他の強豪校に比べれば、日程も組み合わせもハードなものに。それでも、荒瀬監督はその状況も逆にモチベーションになるよう、選手たちへ働き掛けている。
「今年は今までにあったようなシードもないので、『下から1つ1つやっていくしかない』ということは、もう去年の秋の地区大会に負けた時から話していましたし、もうどことやってもウチがチャレンジャーという想いを持って、受けに回るんじゃなくて攻めていきたいなと思っています」。
「プリンスリーグも最初は勝ち切れないゲームが多くて、ちょっと自信を失っていた部分があるんですけど、試合がない期間にしっかり厳しいトレーニングを積んで、彼らなりに危機感を持ってやってくれたので、チームとしてのまとまりというのはちょっとずつ出てきていますし、失うものはないのでむしろ割り切って、最後の最後の選手権で今まで積み上げてきたモノがしっかり発揮できるようにしたいなと思います」。
五十嵐も今のチームに手応えを掴みつつある。
「チームの雰囲気が良くなれば、プレーも自然と良くなってくるので、雰囲気というところには一番こだわってやっていこうと思っていますし、練習からみんな盛り上がってやってくれているので、結構良い感じですね」。
3年生のまとまり。
チームが纏う明るさ。
そして、指揮官の謙虚な自信。
12年ぶりの戴冠へ。
この秋、何かを起こしそうな空気が北越に漂い始めている。
(取材・文 土屋雅史様)
2021 年 9 月 28 日公開
【メディア掲載】北越の1年生CB高橋泰輝は双子の兄・航輝と切磋琢磨しつつ、強い意志でチームを牽引していく
今回、ゲキサカさんに当所属選手1年高橋泰輝が記事に取り上げていただいておりましたのでご紹介させていただきます。
以下、ゲキサカさん記事引用しております。
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今は自分がチームを牽引していってやるという、確かな意志を抱えてピッチに立っている。
「自分がこのチームを引っ張っていくという意識でやれば、自分も上手くなっていけるし、レベルが高くなっていけると思ったので、最近はそういう意識で試合も練習も頑張っています」。
北越高に現れたニューカマーのセンターバック。
DF高橋泰輝(1年=グランセナ新潟FCジュニアユース出身)の活躍は、チームに小さくない刺激をもたらしている。
180センチ、70キロという恵まれた体格はもちろんだが、最終ラインで堂々と振る舞う雰囲気を見ただけで、1年生と気付く人はほとんどいないのではないだろうか。
この日のアルビレックス新潟U-18(新潟)戦でも、立ち上がりから縦関係になっていた相手の中央のアタッカーへ、センターバックでパートナーを組むDF三浦伸之介(3年)とともに的確な対応を繰り返す。
「相手は2トップ気味で1人が後ろに落ちる形で、そこをハメた時にはセンターバックが1人チャレンジすることを考えていて、前半の立ち上がりの方はそういうことがあまりできなかったんですけど、前半の終盤とか後半は修正して、ハメられるようになりましたし、裏のケアもみんなで声を掛けながらしていたので、守備は結構うまくできたかなと思います」。
新潟U-18の強力アタッカー陣を、周囲との連携で無失点に抑え込む。
高さを生かしたヘディングも、大きな武器だ。
「小学校の頃からセンターバックをやっていて、ボールの落下地点も他の人よりは読めると思いますし、セットプレーの時でもマークを外して、ボールの落下点に入ってヘディングする形で、結構中学校の頃から点は獲れていたので、高校でも点を獲りたいです」。
そのチャンスは、この試合でも実際に訪れていた。
前半12分。
セットプレーで上がっていた高橋に、右からキャプテンのMF五十嵐暉(3年)がピンポイントクロスを届けてくれる。
だが、頭で叩いたボールは枠外へ。
「理想通りのボールが来たんですけど、ヘディングで強く行き過ぎちゃいましたし、気持ちが入り過ぎました(笑)。自分的にはファーに決めるつもりだったのに、良いところに当たり過ぎてボーンと行っちゃいました」。
リーグ戦初ゴールは次戦以降にお預けとなった。
プリンスリーグの序盤戦は左サイドバックで起用されていたが、夏前から本職のセンターバックで試合に出ることが増えてきた。
このポジションの変化が、自分の意識にも大きな影響をもたらしたという。
「左サイドバックで出ていた時は、他の人が引っ張ってくれるみたいな感じで思いながらやっていたので、良いプレーが出せなかったんです。でも、センターバックになってからは、守備も自分が引っ張って、攻撃でもセットプレーから自分が点を決めて、チームを勝たせたいと思うようになりました」。
レギュラーとしての自覚も十分。
「もともと上下関係とかあまり気にしていなくて、みんなには気にしろって言われるんですけど(笑)」と明かすメンタルで、先輩たちにも大きな声で指示を飛ばす姿が印象的だ。
新潟U-18戦でスタメン出場していたFW高橋航輝(1年)は、双子の兄。
小さい頃から一緒にボールを追い掛けてきた。
「ずっと一緒にサッカーをやっているので、どういうプレーをしたいかとか、どういう特徴があるかも一番わかっていますし、あっちも自分が狙っている場所とか走ってほしいところがわかっているので、やりやすいです。ケンカや言い合いとかは多くて、サッカーのことでも『ああしろ』『こうしろ』みたいなことは言い合っています。たぶん仲は悪いけど、本当は仲が良いみたいな感じですね(笑)」。
チームを率いる荒瀬陽介監督も「今日も2人はピッチでケンカしていましたけど(笑)、ああいうところで1年生でも物怖じせずにやれるので、楽しみな選手ですね」と笑顔。
兄弟であり、ライバル。ポジションこそ違えども、お互いに負けたくないという気持ちは、チームにさらなるパワーを生み出しているようだ。
いよいよ初めて挑む高校選手権予選が迫っている。
中学生だった自分に声を掛けてくれたこのチームで、新潟の頂点に立ちたい気持ちが強くないはずがない。
「自分がチームを引っ張っていけるように、最終ラインでは一番声を出したいですし、攻撃ではフォワードや中盤に良いパスを出して、攻撃の起点になれたらいいなと思いますし、セットプレーでは自分が点を獲って、勝利に導けるように頑張りたいです」。
北越から全国へ。確かな存在感を放つ1年生センターバック。
高橋泰輝の“今”から目が離せない。
(取材・文 土屋雅史様)